シェリー
実家の愛犬が昨夜亡くなりました。
23時19分、いちばん懐いていた母親に看取られながら、安らかに。
シェットランドシープドッグのシェリーという名前でした。
僕が4歳のときに家に来たので、もう17年の付き合いになります。
ひとりで散歩に連れて行ってもいいとされた小学校3年生くらいから、上京するまでの9年間ほど、夕方の散歩は僕が行っていました。
時々思い出して後悔するのは、小学生の頃、もっと走りたかったであろうシェリーの散歩を手短に済ませていたこと。
晩年足腰が弱って走れなくなったシェリーを見ると、少し後ろめたい気持ちになったものです。
それでも、それを補って余りあるほど、シェリーとは毎日の散歩を通して、晴れの日も雨の日も、同じ時間を過ごしていました。
「みんなが眠れなくならないように」という気遣いから、母は明け方に報告してくれていたので、昨晩は何も知らずに就寝。
目覚める前、シェリーが夢の中に出てきました。
いちばんの散歩コースだった桜並木の下をシェリーが思いっきり走る夢。
「後ろ足が弱っているのに大丈夫かな」と不安に思うも、楽しそうに散歩しているので好きなように走らせました。
リードを用いた遊びが僕たちの間ではあったのですが、シェリーからの提案でそれも久しぶりにやりました。
起きてからもしばらくボーッとしてしまうほど、楽しい夢でした。
シェリーがそろそろお迎えが来そうな状態であると、数日前から聞いていたので、なんとなく察しながらスマートフォンを開くと、母から連絡が来ていました。
姉は日曜に実家に帰って最後のお別れをしており、僕だけきちんと挨拶ができていないと残念に思っていたところ、わざわざ夢の中まで会いに来てくれました。
最期に会いに来てくれてありがとう。
また散歩行こうね、シェリー。