安藤裕子 LIVE 2015 「あなたが寝てる間に」 @大阪・森ノ宮ピロティホール 3.22(日)

 昨夜、森ノ宮ピロティホールで開催された安藤裕子 LIVE 2015 「あなたが寝てる間に」の初日公演をレポートします。

 

 思い切りネタバレをしていますので、ご理解をいただける方のみ読み進めてください。

 

 

 客電が急に落ち、薄い幕の向こうで5つの照明が明滅、光の粒子がキラキラと反射する中、「森のくまさん」のイントロ部分のループが流れる。このイントロ、大音量だと細部までハッキリと聴こえた。鳥の鳴き声が響いたり、木々の擦れる音が聞こえたり、一瞬でホールのざわめきから深い森の中へと連れて行かれる。バックミュージシャンが徐々に揃い、準備が完了すると、安藤裕子(敬称略)が登場。佐野康夫による職人技としか言いようがない熊の足音のようなもたついた、でも芯のあるドラムと共に幕が上がる。白いスカートにポンチョのような白いトップス。小さな花びらがいくつもついていて、綺麗だった。その下にエメラルドグリーンのキャミソール。靴は白い厚底のスリッポン。客席の右側と左側に交互にバレエのレヴェランスのような仕草で無言の挨拶をして、曲に入る。一曲目から会場全体に響く伸びやかな声で場を圧倒。アンビエント的な音像で、山本隆二のライブならではのキーボードのフレーズが面白かった。「残念無念」の部分で緑の照明が瞬時に赤に変わり、「うるせえ」と声を荒げる姿のすさまじい迫力。何とも説明しがたいが、もったりしているが芯のある佐野康夫のドラムが本当にすごい。曲が終わったかと思うと激しいドラムからそのまま「大人計画」へ。バンドライブには初参加の設楽博臣によるエレキギターと、佐野康夫の超人的なドラムにより、ストリングが主体のポップなCDバージョンとは打って変わり、かなりロッキンな仕上がりに。

 

 「おいーっす!」と気の抜けた挨拶でMCが始まるが、静かな客席。「声が小せえぞ!」とにこやかに悪態をつく安藤裕子。そのまま昨夜大阪に前乗りをして、鶴橋に向かった話を。「鶴橋ってみんな知ってる?」という天然ボケをかましつつ、「出てすぐ焼肉なの!映画のセットみたい!」と会話を続けながら北の湖親方に出会ったと語る。初日に緊張して眠れなかったというエピソードを挟んで、新居昭乃に曲紹介を頼む安藤裕子。どの曲がくるかドキドキしていると、新居昭乃が、あのものすごくかわいい声で「死ぬのは奴らだ」と物騒な台詞を呟き、「Live And Let Die」へ。「きっと好い事ばかりじゃないさ」の部分はもちろん新居昭乃が歌うのだが、なんと残りのバンドメンバーもコーラスとして参加。野太いおじさんたちの声が入ることで、逆に新居昭乃のエンジェルボイスが際立っていた。安藤裕子は「た~しかめれ っば~」と「ば」の前に溜めを入れて歌っていた。三管サックスが肝の曲なので、どういうアレンジでくるか楽しみにしていたが、例えるならNHKのThe Covers出演時の「うしろ指さされ組」のような、ゴリゴリなエレキギターといい意味でチープなシンセの音色によりニューウェーブっぽいアレンジで面白かった。

 

 叩きつけられるドラムとアヴァンギャルドなギター、マイナー調のピアノでジャズのジャムセッションのような出だしから、お馴染みのピアノのイントロに移り、「RARA-RO」へ。期待しすぎていたからか、想像していたほどのインパクトはなかった。むしろ初披露だったアコースティックライブの方が良かったくらい。佐野康夫のドラムが良くも悪くも独特なため、スカのリズムにノリにくく、バンドとしてのアンサンブルがイマイチうまくいっていないイメージ。これは初日ならでは。それでも「まだまだ行けるよ 坂の上の雲」からのラストのサビへの流れには息を飲まされた。アウトロが終わり、なんと設楽博臣のギターソロが入る。速弾きに歯ギター(!)とかなり激しく弾きまくっていてカッコよかった。今までの山本タカシのギターではあり得ない演出。今回のライブの要はどうやら設楽博臣と佐野康夫らしい。その二人と荒れ狂いっぷりを、安藤裕子のライブ参加はベスト盤発売時のツアーぶりの鈴木正人の重厚なベースと、安藤裕子の共同制作者でもある山本隆二が抜群の安定感でしっかりと支えている、そんな雰囲気。

 

 安藤裕子がMCをしている間、ひたすら山本隆二がムーディーなキーボードを披露。「そろそろ曲に入りたいけど、ものすごく楽しそうに弾いてるからなあ」と山本隆二をイジる安藤裕子。そのやり取りを何度か繰り返しながら、なんと「TEXAS」へ。イントロからは全く判断できなかった。シンセのまろやかな味わいと、力強いドラム、随所に挟むフレーズが新しいエレキギターによりかなり新鮮なアレンジだったが、ポップなのにどこか物悲しい絶妙なメロディにより、少しうるっとさせられた。序盤はこのままロックに進むのかと思いきや、ここで「You」へ。サビの「悲しみも淋しさもなかったように去れるけど」の部分の、透き通るファルセットとクリアな地声の転換がCDの通り、美しかった。アルバムに忠実なアレンジで、70年代のキラキラアイドルバラード感がよく表現されていた。新居昭乃がイントロやアウトロでグロッケンを弾いていた。

 

 今回のツアーグッズの変わり種商品、人魚姫の光るリングの説明をしつつ、安藤裕子アイドル化計画を滔々と語り始める。豊崎愛生という声優に楽曲提供をした所以で招待された彼女のライブで、ファンがサイリウムを振っている姿を見て「私もしてみたい」となったそう。本当はボールペンの先が光るデザインにしたかったが、それだと値段が張るためにこのような指輪の形になったらしい。キーボードの山本”教頭”(山本隆二)にその指輪の振り方を客に指南するように言いつける安藤裕子。「なんで教頭なのかみんな意味分からないでしょ」と山本隆二がツッコむと、「安藤裕子アイドル学院の教頭」と安藤裕子。すかさず「聖アンドリュー学院」と訂正する山本隆二。そのまま「僕が森ノ宮~!」って言うから皆さんは「ピロティ~!」って言って、指輪を上に振りかざしてくださいと喋る山本隆二。ライブでこんなに喋っているのは初めてではないだろうか。「森ノ宮~!」「ピロティ~!」コールに飽きると「ピロ~!」「ティ~!」や「ミルク~!」「ティ~!」など遊び始める。「リチャード~!」と掛け声を始めるが会場の人は皆「ギア~!」と答える。山本隆二は「リチャード・ティー」というアメリカのミュージシャン兼ピアニストをイメージしていたみたいで「そこはティーでしょ」と言うが、「いや、普通リチャードはギアだから」と安藤裕子にツッコまれる。「エリック~!」という掛け声には皆分からず、無言。どうやら作曲家の「エリック・サティ」をイメージしていたらしい。「私が思い描いていたアイドルと違う!」「なんか学生運動みたい」と安藤裕子にツッコまれる。そういうやり取りを挟みつつ、「君たちはAKBには入れないが、おニャン子クラブには入れる!」と安藤裕子が大声で叫んだと思いきや、なんとここで「うしろ指さされ組」のカバーへ。TVでのアレンジより更にパンキッシュなニューウェーブよりのアレンジで面白かった。シャイな安藤裕子ファンの皆さんも「さされ組」の部分できらきら光る人魚姫リングを控えめに振り上げていて、「蛍みたい」という安藤裕子の評の通り、とても綺麗だった(どうやら皆そこまで興味がないだろうと思っていたのであまり在庫を用意していなかったが、予想外の売り上げで完売したそう)。

 

 そのまま”どこかで聞いたことがあるけれど、何の曲かは思い出せない”イントロに入り、もやもやしていると、なんとYMOの「君に、胸キュン。」カバーに。もちろん男性陣がコーラス参加。佐野康夫がドラムを叩きながらちゃんとコーラスに参加していて、その体力にびっくりした。「君に胸キュン」のあとの「キュン」の部分も安藤裕子はちゃんと歌っていた。短いイントロを挟み、なんとここで「」へ。完全なバンドバージョンとしては2012年の「勘違い」レコ発ツアーの大阪公演のみだったため、大変レアな楽曲。しかも中盤のここで来るとは思わなかったので、かなり意表を突かれた。”森のくま”から”鬼”までかなりのメルヘン幅広さである。錯綜するリズムと複雑なメロディ展開の鬼ごっこのようなこの楽曲。サビで設楽博臣のエレキギターが開放的に響くアレンジが印象的。ラストの長いアウトロに向けて、次第に熱量を増してゆく演奏と、それに負けじと声を張る安藤裕子のボーカル、そして束の間やって来るブレイクの一瞬の無音からの熱量の放出に鳥肌が立った。文句なしの名演だった。

 

 「人と交わるのが苦手で、絵を描くにしても曲をつくるにしても自分の世界に籠りっぱなしだった。でも、活動を続けてゆく中で人と交わって曲をつくる楽しさを知った。今回のアルバムも”音楽で思いっきり遊びたい”というのを念頭に制作した」。「年を取っても音楽を思いっきり楽しめる、そんなジジイやババアになるのが今の目標です」。「どうか皆さんもいい人生を過ごしてください」という言葉で締められたMCのあと、「人魚姫」へ。やはり安藤裕子の声は静かな演奏の元でよく映える。同行者曰く「α波みたいなものが出ている」、クリアなファルセットには確かにCDでは含み切れない透徹な倍音の響きが幾重にも重なり、癒しの空気を醸し出している。アコースティックライブで初めて聴いたときから、色んなイベントやフェスで演奏されたこの楽曲。いつしか曲が成長し、最初の頃から何倍も名曲に育った気がする。原曲はギターにエレキベースの編成だが、キーボードが入り、ベースも鈴木正人によるウッドベースだったため、また違った仕上がりに。子守唄のような静かな優しさ。夕暮れのようなオレンジの照明が美しかった。そして、その夕暮れの照明から、夜更けのような深い青緑の照明に夜空に輝く星々のようないくつもの小さな光が浮かぶ幻想的な照明に変化し、「はじまりの唄」へ。一番はキーボードのみでシンプルに、二番から佐野康夫の芯のあるドラムが入り、より力強く。サビの母音を押し上げてゆくような歌い方がまた、音源の何倍も清らかで胸を打った。鈴木正人はこの曲でもウッドベースを弾いていたが、その渋い音色がこの曲のよさを引き立てていて、今回のライブは沖山優司でなく、鈴木正人で本当によかったと思えた。

 

 この夏、無料配信もされた楽曲「レガート」では夜明けのような淡い水色の照明に。丁寧に折り重ねられてゆく音の厚みと変幻自在の声量使いにより、一曲の内に曲を深化させてゆくアンサンブルに、バンドライブの真骨頂を感じた。「73%の恋人」ではまた、夕暮れのような、はたまた宵闇のような、オレンジと紫の不思議な照明の中、バラードなのにビターでロックな音世界を存分に撒き散らしていた。ギターの設楽博臣が曲中でアコギからエレキギターに持ち返る、その素早さにびっくりした。長い長いアウトロの多重層的なコーラスは、ライブだと二層にしか重ねられないはずなのに、コーラスの新居昭乃との芸術的な兼ね合いにより、幽玄の美しさ。そのたおやかなコーラスの中を激しい演奏が押し広げてゆき、CDだとそこまで好きな曲ではなかったのに、演奏曲の中でも上位に食い込む出来栄えだった。

 

 宮崎駿監督の映画「風立ちぬ」での「創造的人生の持ち時間は10年だ」というセリフを受けて、もうデビュー12周年になる自分はその10年を越してしまっていると語り出した安藤裕子。「もし自分のためだけに音楽をつくるのなら、自分は10年もあればお腹がいっぱいだったと思う。でも、人のために歌うことを知った」。「ある日、女の子から”助けてほしい”という手紙が来た。どうやら家庭環境が悪いようだった。でも私はその子を連れ去って助けることもできない。それでも、ライブに来てくれるだろうから、この曲はその子のために書こうと思って書いた曲です」。「その”誰かのために曲を書く”という行為が、活動を続けてゆくうえでひとつの転機だったのかもしれない」というMCのあと、「青い空」へ。一番はイントロも含めてアコースティックギターのみで演奏され、二番からバンド演奏に。明日へ向かって突き進むような力強い演奏と、感情が乗った安藤裕子のボーカルが感動を生み、少し視界が歪んだ。「青い空の下 攫ってみせる だけど あなたの寝顔がまだ夜に透き通って」という詞が本当に好きだ。「あなたに見せてあげよう 咲くような朝陽を あなたに全てあげたい 明日と青い空」という歌詞も、前述のMCを聞いたあとではその深みが違った。「その声で 呼ぶのなら」とアウトロで二回絶唱し、青い青い照明の中、思いっきり泣いたあとのような爽快感と寂寥感を胸に残して曲が終わった。

 

 今日一の声量で始まった「世界をかえるつもりはない」。この曲は場の空気の層を一段深くする、そんな作用のある曲だと思う。アコースティックアルバムの演奏とは明らかに曲の持つ神聖さの度合いが違う。限りない熱量の放出と、交互に訪れるファルセットの「あいしてます」というシンプルな囁き。「この狭い部屋の片隅で」のパートは毎回歌い方が違うので楽しみだが、今日はジワジワと迫り来るような緊迫感のある歌い方だった。曲が終わっても、なかなか拍手が湧かなかったということがそのパフォーマンスの凄まじさを如実に示しているだろう。しばらく経ってようやく拍手が起こると同時に荒れ狂うドラムの導入から「サイハテ」へ。声と楽器がひとつの大きな塊となって、一気にこちらに押し寄せてくるような重量感のある演奏で、長い髪の毛を振り乱して歌う安藤裕子の姿がまたカッコよかった。目玉である間奏の山本隆二のピアノは音源より更に音数が多く、叩きつける鍵盤のひずみまで伝わってくる渾身のプレイだった。CDでは途中でフェードアウトしているが、ライブだと最後までその激しさを思う存分爆発させるアウトロ。ギターを頭上で弾いたり、マイクスタンドに擦りつけたり、設楽博臣がかなり荒々しいプレイをする中で、安藤裕子が思い切りヘドバンしていて、やっぱり安藤裕子のライブはロックだと再認識。演奏をその厚みで支えるソリッドなベースと、もはや人の動きとは思えないほど手数が多いドラムのリズム隊も素晴らしかった。アウトロが終わった後、花火のような佐野康夫によるドラムソロが点滅する照明と共に爆発的に繰り広げられ、本編ラストに相応しい息をつく間もない最高のパフォーマンスだった。

 

 アンコール一発目のメンバー紹介は、前述の「聖アンドリュー学院」の流れを含んでいるようで、山本教頭は教頭、設楽博臣は理科の先生(理数系は赤点だったそうだが)、鈴木正人は古典の先生……だったが、学生時代唯一赤点を取って夏休みの間補習に行かなくてはならなかったという話を受けて英語の先生に、佐野康夫はなんと社会の教員免許を持っているとのことで社会の先生に(初耳だった)、新居昭乃は保健室の先生(かわいい声で何やら保健室の先生的なセリフを言って、安藤裕子をキュンキュンさせていた)、そして古典だけは偏差値74だったという安藤裕子が古典の先生という呼び込み方だった。そのままなぜか卒業の話になり、「贈る言葉」を歌い出す安藤裕子。しかし、歌詞が出てこず終わりか、と思った瞬間、客席のお兄さんが歌詞を先導してゆき、一番を見事に歌い切るというライブならではのイベントがあって会場内は爆笑だった。

 

 「みんな歌うぞ」という入り方で始まった「問うてる」だったが、歌詞をミスしてもう一度やり直しに。アコースティックライブとは違って、やはりリズム隊が入ると曲の重さが変わる。アウトロの最中、安藤裕子がやたらと、ある客席に向かって手を振っているなあと思っていたが、どうやら4歳くらいの女の子がいる模様。そのままその子に手招きをして、ステージ近くまで呼び寄せると、本人が着用していたグッズの人魚姫リングを手渡していて、なんだか微笑ましかった。ラストの「ラーラーラーラー」の客席のシンガロングに対する安藤裕子の煽りがいつもより少なかったので、てっきりこの曲で終わりだと思っていた身からすると肩透かしだった。肩透かしだったが、その後のMCでアンコールはまだ続くようだと分かってテンションが再上昇。まさか「鬼」も「サイハテ」も「問うてる」も演るとは思わなかった。「震災で傷ついた人のために書いた曲だったのに、曲ができあがってゆくとともに祖母の容体が悪くなってゆき、ついには亡くなった。何だかレクイエムのようになってしまって、自分では長い間歌えなかった。でも、春のきざしがゆっくりと見え始めた今、歌いたいと思って選曲しました」というMCから「地平線まで」に。どこか神聖な空気も漂う、静謐な美しさを湛えた演奏だった。

 

 ラストは濃い青と緑の中間のような照明の中、山本隆二のたおやかなピアノの元で情感のある揺らぎを響かせたボーカルが印象的だった「都会の空を烏が舞う」へ。ストリングスが主体の長いアウトロをどうアレンジするか興味津々だったが、シューゲイザー的なエレキギターと、烏の羽ばたきを連想させるシンバルの音、豊かなウッドベースが加わり、音源とはまた違った方面の素晴らしいアレンジに。「蘆屋道満が安陪清明との戦いに敗れ、打ち首にされて、桜吹雪が舞う中、走馬灯のように過去の思い出が浮かびながら、魂が空へ昇ってゆく」というイメージらしいこのアウトロ。途中の佐野康夫による職人技的な重たいバスドラさばきはまさに”打ち首”というような演奏で唸らされた。徐々にBPMを速めてゆく演奏の中、天国から響く声のようなファルセットで場内を満たし、体幹を鍛えるために続けられているバレエの賜物である美しい所作で翼が生えたかのような動きをする安藤裕子はもはや神々しかった。音量が最高潮に達した瞬間、無音になり、それと同時に照明が落とされバックの星のような光だけが輝く、その美しさたるや。一音一音を丁寧に拾い切ろうとするファンの真摯な姿勢の表れである、完璧な静けさだった。長いブレイクのあと、ピアノがラストの和音を奏でるとともに、また幕が下り、何とも言えぬ映画的な余韻を残し、約2時間半に及ぶ最高のライブが終わった。

 

 

「セットリスト」

 

01.森のくまさん
02.大人計画
03.Live And Let Die
04.RARA-RO
05.TEXAS
06.You
07.うしろ指さされ組(カバー)
08.君に、胸キュン。(カバー)
09.鬼
10.人魚姫
11.はじまりの唄
12.レガート
13.73%の恋人
14.青い空
15.世界をかえるつもりはない
16.サイハテ

 

(アンコール)
17.問うてる
18.地平線まで
19.都会の空を烏が舞う

 

 

Vocal:安藤裕子

Chorus, Glockenspiel, Tambourine:新居昭乃

Electric & Acoustic Guitar:設楽博臣

Electric & Wood Bass:鈴木正人

Drums:佐野康夫

Keyboard, Bandmaster:山本隆二