最近ハマっている洋楽・邦楽・男性アーティスト

 このブログ、ジャンルを「音楽」に設定したのに、音楽ブログにするつもりだったのに、全然音楽の話してなくね?ってことで今日は音楽記事です。

 

 私が特にフェイバリットとして挙げるアーティストは女性ソロが多い。それにはきちんと理由がある。どうしても男性(ソロでもバンドでも)は作詞作曲だけじゃなく、アレンジから演奏(の一部)まで全部自分でやる、という人が多い気がする。もちろんそれにはそれで良さがあるのだが、アレンジが似通っていて(統一感があるとも言える)どうもアルバムを1枚通して聴くとき、途中で飽きてしまうのだ。女性アーティストは「鼻歌作曲」の人も多く、アレンジャーのパーソナリティが出易い。また、演奏形態にも縛りがないので(バンドだとなかなかそうはいかない)、バンドあり、弾き語りあり、ストリングスもブラスも曲次第、という自由さ。アートワークも重視する性質なので、女性の方がそういう方面にこだわりが強いということも重要である。あとは、歌詞。男性は社会的、というか外に開かれた歌詞、女性は「私」と「あなた」みたいな、内に籠る詞が多い印象で、私はどちらかと言うと後者の詞を好むから、というのも大きい。

 

 と、なぜこんな切り口で記事を始めたと言うと、近頃自分の中で男性アーティストがアツい。ということで、洋邦問わず最近よく聴いている男性アーティストを紹介したい。

 

 

 


Toro Y Moi - Empty Nesters (Official Music Video ...

 

 Toro y Moi。トロ・イ・モアって読むよ。ジャンル的にはチル・ウェイブ(*1)らしい。4月1日発売の「What For?」からの先行トラック。ポップで聴きやすいと思う。今度来日するらしい。mabanuaと演るらしい。行きたい。ジャケットがかわいい。

 

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(*1)
・ノスタルジックなメロディー、チープな打ち込み、アンビエントの要素をブレンドした強烈なレイドバック感のあるシンセ・ポップ……それがグローファイ(別名チルウェイヴ)の特徴だ。
・共通しているのは、リヴァーブが深くかけられたもやもやとした音像、エフェクトのかかったヴォーカル、浮遊感のあるシンセのループ、そしてディスコティックなビート――80年代シンセ・ポップに、ヒップホップ的なビートを組み合わせ、アンビエントな空間処理をしたものという感じ。

 

 


Dan Deacon - When I Was Done Dying (Gliss Riffer ...

 

 Dan Deaconの今月24日にリリースされたばかりの「Griss Rifeer」からの1曲、「When I Was Done Dying」。ワールド音楽的な打楽器と程よく制御された電子音、喋るようなメロディが気持ちいい。女性の声のように聴こえる声も、ダン自身のものらしい。ジャケットがかわいいね。

 

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Will Butler - Anna - OFFICIAL - YouTube

 

Will Butlerで「Anna」。来月10日に発売されるニューアルバムからの先行トラック。「いい湯だな、かいな!」とツッコミたくなる「パンパパンパン~♪」が小気味よくて妙な中毒性がある。個人的には「マニマニマニマニ」のところの方が好き。ダサい曲になりそうなのに、野暮ったい単調なドラムにセンスのいいブラス、面白いピアノが相まってなんだかとってもオシャレです。あと、ジャケットがかわいい。

 

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Ghostpoet - Off Peak Dreams (Official Video) - YouTube

 

 イギリス・ロンドンで活躍するトラックメイカーのGhostpoetから来月3日発売のアルバムから「Off Peak Dreams」。もうとにかく聴いてみて!カッコいいから!っていう音楽。ビターな大人の気怠いサウンドにラップがハマっています。ジャケットがかわいいんだよなあ。

 

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José González - Leaf Off / The Cave (Official) - YouTube

 

 José González。ホセ・ゴンザレスと読みます。岡村隆史が声優をしていた「LIFE!」という映画の主題歌に彼の「Step Out」という曲が使用されていました。爽やかな温かみを持つアコースティックサウンドが落ち着く「Leaf Off / The Cave」。今月18日に発売された「Vestiges & Claws」というアルバムに収録されています。ジャケットがかわいいよ!

 

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All We Are - Feel Safe (Official Video) - YouTube

 

 All We AreというUKバンドの1月に発売されたセルフタイトルアルバムから「Feel Safe」。バンドだし、男女ボーカルだけどまあいいよね、ってことで。独特の湿り気のある音像。ジャケットがかわいいです。

 

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 洋楽はこんな感じ。お次は邦楽。洋楽の方は新しいものから選んだけれど、邦楽は昨年発売されたものから選びました。結構取りこぼしてたアルバムが多かったので、私用目的もあり。あと、ジャケットをアップロードするのわりと面倒臭いんでやめます。

 

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北園みなみ 『ソフトポップ』 - YouTube

 

 作詞、作曲、編曲に加え各種楽器の演奏をこなすシンガーソングライター兼マルチプレイヤー北園みなみから「ソフトポップ」。Lampというバンドの昨年発売されたアルバム「ゆめ」収録曲のアレンジで知りました。緻密なアレンジワークはまさに職人芸。日本の古きよきシティポップの系譜を引きつつ、新鮮な驚きがたくさん詰まった楽曲です。

 

 


ヤング「アドベンチャー」MusicVideo - YouTube

 

 ヤングで「アドベンチャー」。伊豆のバンドらしいです。邦ロックが好きな方に自信を持って勧められる底抜けのポップさです。清涼感、夏、青春!って感じ。さすが伊豆です。海です。

 

 


【MV】荒井岳史/シャッフルデイズ(Full ver.) - YouTube

 

 the band apartのギター・ボーカル、荒井岳史の昨年発売されたソロアルバムから「シャッフルデイズ」。バンアパは好きだけど、ソロはそこまで興味ないかなと思っていたら、ドンピシャだった……。「知ったようなこと言う前に 君はどうだ 自分はどうだ」って歌詞が好きです。スリーピースのシンプルな編成なんだけど、各楽器の粒が立っていて何度聴いても味わい深い演奏です。

 

 


ayU tokiO「恋する団地」MV - YouTube

 

 「恋する団地」。これも昨年発売。ayU tokiOという変わったアーティスト名の歌手(ソロです)。どこか懐かしい、ほのぼのとした、しかし凝りに凝られたアレンジが肝です。アイデアが満載です。若干キモい(褒め言葉)歌声がまた合っていて。良質なポップスです。

 

 


王舟 "Thailand" (Official Music Video) - YouTube

 

 中国・上海生まれ、日本育ちのシンガー・ソングライター王舟の「Wang」というアルバムから「Thailand」という曲。昨年、FUDGEの音楽ページで見て気になっていたのですが、最近YouTubeでこの曲を聴き、見事にハマりました。牧歌的です。何語か分からない歌詞と歌い方がたまらないです。アコースティックなのにものすごくエモいです。

 

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 なんかこうして記事を書くために改めて曲を聴いてみて気づいたのですが、ウィスパーっぽい声が好きみたいですね。中低音くらいの声で、わりと高いところまで無理して出している感じの。清竜人とか大橋トリオもそんな感じですもん。ちょっと自分の好みが分かった。

 

 皆さんの気に入る男性アーティストがひとりでもいると、嬉しいです。